「センスあるね!」って、昔から何度か言われてきました。
しかしそれは、私の服装やメイクについての話であって、デザインのことではありません。
「自分のデザイン、なんだか垢抜けない気がする…」
「バナーを作っても、なぜか“惜しい”感じになる…」
そんなふうに感じたことはありませんか?
デザインについても、たまに「素敵だね」と褒めてもらえることはあるけれど、
正直、自分では「全然そんなことない…」って思ってしまいます。
自分の作ったデザインを見返すと、「どうしても素人感が抜けてないな」と感じてしまいます。
もちろん、デザインを始めた頃に比べれば、
余白や整列、配色などの基礎は少しずつ意識できるようになってきました。
それでも、SNSで他の人の作品を見るたびに、隣の芝生が青く見えてしまいます。
「なんか私のデザイン、垢抜けないな…」と落ち込む日も多いです。
最近はTikTokでデザイン添削の動画を見たり、Pinterestや参考サイトを眺めながら、
「なぜこのデザインが好きなんだろう?」と自分なりに分析するようにしています。
気づきは増えてきたけど、それを自分の制作に活かせているのかというと……まだまだ。
でも、そんな“試行錯誤の今”だからこそ、記録しておきたいと思いました。
私自身、このブログで50記事以上アウトプットしてきましたが、
いまだに「これで合ってる?」と悩むことばかりです。
きっと、こうして迷いながら積み重ねていく中でしか、
自分の“デザイン感覚”は育っていかないのかもしれません。
今回は、そんな私が日々実践している“センス筋トレ”の習慣を5つ、ご紹介します。
センスを育てる5つの筋トレ方法
① 「なんか好き」を“言葉”でストックする
私はよく、PinterestやCanvaのテンプレ、TikTokのデザイン添削系動画をよく見ています。
以前は「わ〜素敵」「センスいいな〜」で終わっていたんですが、最近はちょっとだけ見方を変えました。
- なんでこのデザインが目を引いたの?
- どこが「いいな」って感じた?
- 色?余白?フォント?配置?
答えは正解じゃなくていいんです。
「文字の間隔が気持ちいい」「白が多くてスッキリ見える」など、
自分なりの“好き”の理由を一言だけでも書き残す。
これを続けていると、自分の中にある感覚の“クセ”や“傾向”がだんだん見えてきます。
センスって、「こうしなきゃ」じゃなくて「自分の好きに気づくこと」から始まるんだと思います。
② “うまくいかなかったデザイン”こそ、宝の山
以前は「失敗したな」「イマイチだった作品」は見たくなくて自分の記憶から消してました。
でも最近は、あえて昔の作品を見返すようにしています。
- 色が浮いてる?
- フォントの印象がチグハグ?
- 余白がバラバラでごちゃついてる?
…と、気になるポイントをそのままメモに残す。
それだけで、次に同じミスをしにくくなるし、数週間後に見直したときに「あ、これが原因だったかも」と冷静に分析できるようになります。
自分で“何がダメだったか”を気づけたとき、センスってちょっと育った気がする。
失敗したデザインも、“筋トレ記録”として大事な材料です。
③ 微調整パターンを並べて「しっくり感」を探す
これは、最近やっとやり始めたことなんですが──
バナーや画像を作ったときに、ほんの少しだけ調整したパターンをいくつか作って並べてみます。
- 色を1トーンだけ変えたもの
- 余白をちょっと広げたもの
- フォントサイズを2pt変えたもの
「大した差じゃないじゃん」って思うかもだけど、意外と並べてみると全然印象が違うんです。
自分がどっちを「心地いい」と感じるかを選ぶことで、
感覚の“ズレ”がだんだん調整されていく感じがします。
④ 素人っぽく見える理由を、自分用にチェックリスト化
私は今でも「なんか素人っぽいな」と感じることがあります。
そんなときのために、自分なりの“違和感チェックリスト”を作っておくと便利です。
- フォント、3種類以上使ってない?
- 余白、ギリギリすぎない?
- 色、多すぎてごちゃついてない?
- 整列、ちゃんと揃ってる?
- 視線の流れ、スムーズ?(左→右・上→下の流れを邪魔してない?)
こういう“自分チェック項目”があるだけで、見直すときの迷いがぐっと減ります。
慣れてきたら、自分専用の「違和感チェックリスト」を作っておくと、ぐっと整えやすくなります。
チェック項目 | 自分のチェックポイントは? |
---|---|
フォントの数 | 3種類以上使っていないか? |
余白のバランス | 詰まりすぎ/空きすぎになってない? |
色の組み合わせ | 色数が多すぎてごちゃついてないか? |
整列/視線誘導 | 視線の流れが自然に動く構成か? |
最初はすべて完璧にできなくても、「どこが気になるか」を見つけられる目を育てていくことが、遠回りなようで一番の近道です。
⑤ 解説動画は“真似して→言語化”がセット
TikTokやYouTubeで見かける「素人→プロ風に変身!」みたいなデザイン添削動画。
ただ見るだけでも勉強になりますが、
実際に真似してみる→なぜ良くなったかを自分の言葉で説明してみるのが、ぐっと記憶に残りやすくなります。
- 「ここを白にしたらスッキリ見える」
- 「余白を取ったらタイトルが読みやすくなった」
- 「フォントを揃えたら統一感が出た」
…のように、“見た目の変化”を自分なりに言語化するだけで、脳にインストールされやすくなるんです。
私が実際にTikTokで見て「なるほど!」と思ったのが、文字の間隔や行間の整え方。
紹介されていた方法は、
文字間や行間の“均等感”をチェックするとき、文字の間に●(丸)を置いて距離を測る
というテクニックでした。
この「●を置いて距離を測る」方法は、目視だけでは気づきにくい微妙なズレを発見するのに効果的で、私も実際に真似してみて違いに驚きました。
やってみると、「見た目の整い感」が一目で分かるし、調整もしやすくてかなり便利!
こういうちょっとしたテクニックも、、「なるほど」「今度使ってみよう」と思えるものを積み重ねていくと、確実に自分の引き出しが増えていきます。
センスを育てるって、「完璧を目指す」ことじゃなくて、「気づける視点」を増やしていくこと。

迷いながらでも続けていけば、いつか「これ、自分でも好きかも」って思える作品に近づける気がしています。
補足|参考にしている書籍・サイト
書籍
- 『素人っぽく見えないデザインのコツを教えてください!』
→ よくある“ダメ例→改善”がわかりやすく、特に初心者に超おすすめ。
参考になるサイト一覧(デザインの“好き”を集める場所)
- バナーライブラリー
→テイスト別で探しやすく、バナーのトレンドがつかめる - バナー広場
→実例が豊富で、Canvaと似た雰囲気の構成に役立つ - SANKOU!
→「LP」や「WEBデザイン全体」の参考におすすめ - MUUUUU.ORG
→デザインだけじゃなく、配色やトーンも学べる神サイト - LPアーカイブ
→ LP構成の流れや余白・見せ方の参考に最適!
おわりに|“垢抜けない”を嘆くより、気づきを重ねる
今も、自分のデザインを見て「野暮ったいなあ」と感じることばかりです。
でも、少しずつでも“気づく視点”が増えてきたことは、自分の中で確かな変化でした。
デザインのセンスって、
特別な才能じゃなくて「視点の積み重ね」なのかもしれません。
まだまだ私は成長の途中だけど、
少しずつでも“違和感に気づく目”を育てていけば、
いつか「これ、自分でも好きかも」と思える日がくると信じて、今日も筋トレ中です。
発展途中の今だからこそ、気づけることがある。
そんな感覚を忘れずに、これからも“センス筋トレ”を続けていきたいと思っています。